京都観光

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高山寺

高山寺

京都には左京区がありますが、その反対の右京区もあるのは面白いですよね。
その右京区に真言宗系単立のお寺である高山寺があります。
高山寺と表されるように山の中にあるお寺です。
本尊は釈迦如来になります。
まず774年に光仁天皇の勅願で、その後の1206年には明恵によって建てられました。
明恵は元々は華厳宗の僧でした。
幼くして両親を亡くしたことをキッカケとし、僧である上覚に弟子入りします。
上覚とは叔父の関係にあたることから高山寺を興すために産まれてきたかのような運命が感じられます。

良い品を人はいつの時代も求める

高山寺には日本最古とされる茶園があります。
この元の種は臨済宗の祖として知られる栄西が南宋から持ち帰ったものなのです。
その後栄西は種を明恵にも分けてあげました。
そして明恵は栂尾山に植えてお茶が広まったのでした。
こうしてお茶の種が人から人へ渡った様子は不思議なことに栄西や明恵が人生をかけて布教に努めた様を表しているとも言えるのではないでしょうか?

このおかげで栂尾ではお茶の生産が行われ、品質の良い茶は人気となりました。
現代でクチコミの力は凄まじいですが、それはどの時代も同様で品質の良い栂尾のお茶を求めて諸国から人が訪れたのでした。
良いものを求めて諸国から足を運ぶのはどの時代の人間もどうやら変わらないようですね。
高山寺では美味しいお茶を有料で頂けるのでぜひ一服してみてはいかがでしょうか?

高山寺にまつわる面白い3つの文化財

さて高山寺には有名な国宝の鳥獣人物戯画が所蔵されています。
本物は京都国立博物館に寄託されているので高山寺で見られる鳥獣人物戯画は摸本になります。
この鳥獣人物戯画はカエルやウサギが擬人化されており、まるで動作が人間のようなリアルさです。
いきいきと描かれており、最古の漫画とも言われている作品です。
作者はハッキリとしておらず、複数の手によって今のようになったと見られています。

それから高山寺を建てた明恵の姿を表した木造明恵上人坐像なども所蔵されています。
明恵の慈しみが像から感じられることでしょう。

そして面白い高弁夢記も見逃せません。
これは明恵の見た夢を記録した日記です。
高弁夢記は23歳から51歳まで20年を超える記録がされており、明恵が筆まめだったことが分かります。
僧である明恵の夢の内容を知ることはここでしかできませんね。
ちなみに高弁とは明恵を指しています。

高山寺は紅葉も重要な見どころ

高山寺は興味深い文化財だけでなく、山の中にあることから美しい紅葉も見どころの観光スポットです。
紅葉の時期にはもみじのじゅうたんが辺り一面に敷かれとても壮観でしょう。
紅葉の中に佇む高山寺は趣があり素晴らしいのでぜひ訪れてみてくださいね。